個室 - てんかん

てんかんの原因

虚血や損傷

イオンバランスが壊れ毒がたまる。
虚血や外傷性脳損傷などの際には、グルタミン酸トランスポーターの作用が失われ、
グルタミン酸の有害な蓄積につながる可能性がある

何らかの形で虚血になるが、人間の悪口や環境の変化(可能性として殺虫剤?)などでも起こりうる。
グルタミン酸トランスポーターの中でもGLAST-GLT1Tの異常が起こると興奮毒性が発生する。
jstage.jst.go.jp/article/jsbpjjpp/28/2/28_77/_pdf
グルタミン酸過剰
グリア細胞に存在するGLT1,GLASTがてんかん発作の発現、部分発作の二次性全般化に重要な役割を果たしている
saitama-med.ac.jp/jsms/vol40/01/jsms40_059_061.pdf

抗AMPA-GluR3B抗体
・さまざまなタイプのてんかん患者で~25〜30%に認められる。
・てんかん患者にこれら抗グルタミン酸受容体抗体(またはその他のタイプの自己免疫抗体)を認める場合、およびこれら自己免疫抗体がしばしば発作
や認知/精神/行動障害を誘発または促進していると思われる場合、てんかんは“自己免疫性てんかん”と呼ばれる。
・“自己免疫性てんかん”患者の中には、抗AMPA-GluR3B抗体が有意に精神/認知/行動異常に関連している者がいる。
carenet.com/news/general/carenet/38502
グルタミン酸過剰は、認知症におけるBPSDなども引き起こす

抗NMDA-NR2A/B抗体は、NMDA受容体を介した興奮性シナプス後電位を増加させる一方、
高濃度ではミトコンドリアを介した“興奮毒性”を促進して病因となる。

てんかんも精神保健福祉手帳の対象である。

大体てんかんは灰白質上で起きる
脳の表面には灰白質あるいは皮質とよばれる膨大な数の神経細胞が集まっている部分があります。てんかん発作をもたらす異常放電の多くはこの皮質で発生

65歳以上の高齢になると脳血管障害や脳腫瘍、アルツハイマーなどが原因で再び発症の確率が増加します。高齢者になってから発症したてんかんを「高齢発症てんかん」

転換 欠神 失神

てんかん発作が全くない人にも、脳波上、てんかん放電がみられる

全般性転換
・欠神発作
・脱力発作
・ミオクロニー欠神発作
・ミオクロニー脱力発作
痙攣は通常、突然の筋肉の収縮によって引き起こされ、または収縮の消滅によっても引き起こされる。
具体的には、急に物を投げるような動作や立っている状態で急に転倒するなどがある。
てんかん発作による症候の一つであり、その場合はミオクローヌス発作とも呼ばれる

てんかんの疑似体験はドストエフスキーの白痴をよむこと
あらすじ ムイシュキン公爵は熱烈にアグラーヤに恋をしながらも、このナスターシャという不幸な女に惹かれていく。

焦点性発作
 側頭葉てんかんの発作症状は、複雑部分発作
 海馬の障害では、言語性記銘力の低下が生じる
 発作の間は、熱い、冷たい、痛いなどの感覚がない
 入浴中に発作が起きて、風呂の湯を発作中飲み続けて、溺死などの悲劇につながる
 性格変化、精神症状などを伴う

熱性けいれん ひきつけ は、転換と間違われやすいが違う。

側頭葉てんかんと幻覚

 側頭葉外側の溝は、シルヴィウス溝とよばれるが、ここへの刺激が幻覚を生じるらしい。
 統合失調症の幻聴のエリアと重複する。
Sonia Dollfus (University of Caen, CHU, France).の研究2017年
https://www.sciencedaily.com/releases/2017/09/1709...

緊急の場合 よこに!

負傷しないように保護。火気など損傷の恐れのある場所を避け、安全な場所を確保。
一人にしない。可能なら助けを求める。
体の側面を下にして寝かせ、誤嚥を防ぐ。
口内に何も入れない
点滴をして、ゆっくりと水分を補給する(30滴/分)

部分発作

大脳の前方、前頭葉の内側面、下面に生じた異常放電がもたらす発作です。
こうした領域で電流が乱れると、両足を交互にばたつかせ(自転車をこぐ姿に似通っているので、自転車こぎ運動と呼ばれることがあります)たんに暴れているとしかみえないような動作をすることもあります。

側頭葉への放電

自分がどこにいるのか、人が何を話しているのか、今が昼なのか夜なのか、周りのことがまったくわからなくなり、意志に沿った行動ができなくなる

視覚発作 

後頭葉の皮質に限局した異常放電によってもたらされる発作
「ヘンなものがみえる」「目の前が真っ暗になってみえない」

異様な感覚を前兆という

「何となくヘンだ」「発作がやってくる予感がする」

治療法あれこれ

てんかんの治療は薬物療法、つまり抗てんかん薬を飲むことが主となります。
妊娠中に使用すると胎児への影響が大きい薬剤がある
抗てんかん薬の血中濃度
てんかん発作のうち70〜80%は、抗てんかん薬や外科治療(手術)によって抑えることができるといわれています

抗てんかん薬の副作用

眠気、注意力・集中力・反射運動能力の低下霧視や調節障害などの眼障害めまい、頭痛、吐き気などの消化器症状、体重増加
まれに、急性腎不全、皮膚粘膜眼症候群、薬剤性過敏症候群、肝機能障害抗てんかん薬によって副作用の疑いが見られたら、医師に相談して適切な対応を受けることが大切です。

外科手術 難治性てんかんで、薬によって発作が抑えられない場合に検討される治療法です。あまり聞かれない方法ですが最近では成功率が上がり、積極的に行われるようになってきました。

ケトン食療法

 食事療法のひとつで、糖類や炭水化物を減らして脂質を増やすことで体内にケトン体を作る方法です。
てんかん患者の約半数に発作回数を減らす効果があるといわれています。食事制限により便秘や下痢、嘔吐、低血糖などの症状がみられることもある

迷走神経刺激療法

難治性てんかん患者を対象に直径5cm未満の小さな機械を体に埋め込み、迷走神経に毎日刺激を与えることでてんかん発作を減らす、または程度を軽くする方法です。

http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~ns/pdf/69.pdf

ACTH療法

ACTHとは副腎皮質刺激ホルモンのことです。コルチゾールなどの糖質コルチコイドを含むすべての副腎皮質ホルモンの分泌を促進
筋肉内注射により体内のホルモン分泌を促し、てんかんを治療する方法です。即効性があり多くの場合投与開始から2週間程で効果が現れるとされています
高値…クッシング症候群、アジソン病、ストレス、うつ病、神経性食欲不振症、異所性ACTH産生腫瘍、グルココルチコイド不応症など
低値…下垂体機能低下症、副腎性クッシング症候群、ACTH単独欠損症、外因性ステロイド投与など