トリプトファンヒドロキシラーゼ（TPH、EC 1.14.16.4）により
5-HTP　5-ヒドロキシトリプトファンに転換され
さらに芳香族L-アミノ酸デカルボシキラーゼ（AADC、EC4.1.1.28）により
セロトニンに転換される

ナイアシンとセロトニンは、共にトリプトファンを原材料として合成される
そのため体内でアルコール分会等のために
ナイアシンが必要になるとトリプトファンが不足する
脂質を多く含んだ食生活や、血管のつまりがある状況はナイアシンを消費する＝トリプトファンが不足すると考えられる
アメリカの医師会雑誌（JAMA）で、ナイアシン（タイムリリース型ナイアシンアミド）には、
血管の梗塞の原因になるコレステロールが血管の壁に蓄積するのを抑える作用があると報告しています。
さらに、その効果は、
コレステロールなどが高くなる脂質異常症の改善で広く処方される、スタチン系薬に匹敵する効果がある

腸内セロトニン濃度の情報が、腸と脳をつないでいる神経系に伝わって、脳の働きに影響を与えるとされる。
そして、この関係性に腸内細菌が関わっている
腹に菌が住んでいないマウスではセロトニン濃度がそれほど高くないのに対し、
大人になる前に外から腸内細菌を移植されたマウスでは、大人になった後の脳内におけるセロトニン濃度が増加している
脳内でトリプトファンからセロトニンが合成されるためには、合成を助ける
ビタミンB6が必要
ピリドキシン (pyridoxine)、ピリドキサール (pyridoxal) およびピリドキサミン (pyridoxiamine)
消化管のセロトニンが過剰に分泌されると下痢になり、分泌が少ないと便秘になる

AANATによりN-アセチルセロトニンに転換され、
HIOMTにより最終的にメラトニンが生成される。

うつ病患者で脳脊髄液中のセロトニンの代謝物5-ヒドロキシインドール酢酸 (5-hydroxyindole acetic acid, 5-HIAA)の低下が見られる

血中メラトニン濃度を上昇
これに伴って入眠が早まる

松果体から血中に分泌されたメラトニンは
肝臓で水酸化されて6-ヒドロキシメラトニンとなり、
尿中へ排泄される

www.tsukuba.ac.jp/wp-content/uploads/4479e92118b001a2a0de5c36fec03ca5.pdf
1.　セロトニン神経が存在する背側縫線核（えんずいのうえ）で、グルタミン酸入力が増えたときに、雄マウスの攻撃行動が過剰になる。
2. 　攻撃行動が過剰になるのに伴い、セロトニンの放出量が増加する（いじめ？）