個室 - 構成障害

構成障害


脳の左半球損傷でも右半球損傷でも起こりますが,損傷側によって障害が質的に異なるとされています。
左半球損傷によるものは,構成行為の実現においての企画や段取りが困難である側面が強いのに対して,
右半球損傷によるものは,視空間的障害による側面が強いとされています。
なお,右半球損傷が左半球損傷に比べて頻度が高いとされています。

絵がうまくかけない
字がうまくかけない

ケア

http://www.nurse-happylife.com/14906/
患者の症状を理解しながら日常生活状況を把握し、患者の個別性に合ったアプローチの方法を考える
雑音により行為が阻害されるため、患者が集中して取り組む環境づくりを行う
医療スタッフもゆっくりとした関わリをもつ
行為の再取得をめざし、混乱を防ぐため、一度に複数の指示をせず、1つのことが終わってから次の指示をする
手を添えた動作訓練を繰り返し行い、再取得できるように援助する
※失行は経験を重ねて改善するため、根気強く関わる必要がある

リハビリ

患者の自信・ステップアップにつなげるため、実施できたことを褒め、間違った行為に対して過度な指摘・訂正をしない
リハビリテーションに対する自信喪失・意欲低下を防ぐため、家族の理解を促し、患者・家族が同じ目標に向かって取り組めるよう援助する
OTによる回復効果あり
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/rehab...
コントロール群はいずれの項目でも有意の改善は見られなかったが、OT群では形の恒常性、空間定位を除くすべての項目で有意の改善が見られた。

キャッチボール(ひもつき)による効果 即時的な改善を示す まぁほんの少し
a):紐で吊るしたボール(テニスボール)を前方に投げ戻ってきたボールをキャッチする。(b):1 m 間隔でスタッフと向か
い合い 20 cm 大のゴムボールでキャッチボールを行う。スタッフは 1 投ごとランダムにボールを投げる高さ,速さ,位置を変
えた。(c):(b)と同じボールを使い頭上に投げ上げ,落ちてきたところをキャッチする
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ptcse/19/1/19...

生活上の困難リスト

字の形を整えにくい
ハガキに宛名を書くとき、書く場所が定まりにくい
衣服をうまく着られない
ボタンを掛け違える
衣服をたたむのが苦手
部屋の整理整頓が苦手
布団をきちんとたためない
布団にシーツカバーをかけられない
包丁で等間隔に物を切れない
食器棚に食器を戻すとき、元の位置に戻せない
パソコンのキー配列が覚えられない
設計図がうまく書けない
地図を見て、現在地と周りの建物との関係がわかりにくい
品物の包装がうまくできない
自動車運転
車庫入れで車幅がわかりにくい