聞くことに重点が置かれる。
なじみのある言葉使いを自分たちの発言に取り入れる。
共有言語を生み出す。
プロセスをゆっくりと進める。
自分の発現が必要とされ支持されているという感覚。
「人はなかなか自分のことについてはわからない。それは自分の置かれている状況を客観的に見ることが難しいからだ。だが、参照点になってくれる誰かがあなたのそばについていてくれたらどうだろうか。あなたはこの他者の認知を参照点として利用することで、一人では見えなかった別の可能性が見えるようになり、別の行為の可能性が広がるだろう。お遍路さんではないが、『同行二人』で道程を一緒に歩くことというのは、このようにして本人の行為の可能性を拡張し、主体性を行使するのを助けるのである。」(『プシコ ナウティカ−イタリア精神医療の人類学』松嶋健著、世界思想社、p211)
するめぶろぐより